マツダ ロードスター 鈑金修理実例
マツダ ロードスター 外注依頼で入庫してきました。
駐車場で当て逃げの被害にあったようです
運転席に損傷があります
かなりの面積に歪みが出てるのが分かります
ドア内部にある補強バー付近で押され鋼鈑が伸びてます
しかも、高張力鋼鈑の場合、修理がかなり難しくダメージによっては交換される工場さんも多いかと・・・
お客様の予算や他にも色々あり修理したり新品&リサイクルパーツに交換したりと3パターン
に絞られてきますが、どちらにもメリットデメリットがあるので少し触れてみましょう
同業者の方は大体知ってると思いますので、今回は一般のユーザーさんに知ってもらえたらと思います
①補修用新品の場合
メリット:勿論パテが入ってない
デメリット:金額が高くなる、未塗装なので塗装が必要、下地処理をしっかりしないと錆に弱い傾向がある
※新車の製造ラインでは電着カチオンのプールに入り防錆されるので耐久性は良いが修理工場では同じ工程は不可能なので
新品パネルを使用する場合、できるだけ工場で防錆処理をしっかりする必要がある
②中古、リサイクルパーツの場合
メリット:新品に比べ部品代が大体新品の半分~7割程で買えたりする
同色、傷無しが探せれば、そのまま交換で済んだりするのでお得
デメリット:中古なので希望の商品が見つかるまで納期がかかる場合もある。
③鈑金修理の場合
メリット:鈑金箇所によっては修復歴扱いにならない事、修理代が安く収まる場合が殆ど
新車製造ラインから未交換パネルの場合、錆に強い
デメリット、修理工場により仕上がりが同じではない、過去に同じ箇所を鈑金してる場合、2回目以降修理金額が高くなる事もある
以上、保険修理、自己負担修理で、どちらを選ぶかはオーナーさん次第ですが
基本、当店では③の方を進めます
まず、全体的に引き出すポイントをサンディング、
ちなみに、赤丸で囲まれたとこにまで歪みがあります
引き出し絞りの繰り返しで段々戻っていきます
この作業がかなり大変です。。。 逆にこの作業で仕上がりが左右される大事な工程です
拡大で見るとこんな感じ、
パテを薄く2回に分け入れます
パテ研磨も最終段階まで終わりました
この後、サフェーサー塗装しますのでマスキング作業に移ります
焼き付け乾燥後、サフ水研ぎ
ベース塗装完了
クリアーコート
ドア内部に防錆処理しときます
ロッキーの映り込みもいい感じです
完成です
あなたは、交換派?修理派?